Autodeskは米国時間11月20日、建設ソフトウェアを手がけるPlanGridを8億7500万ドル(約989億円)の現金で買収することで合意したと発表した。Autodeskにとって、これまでで最大規模の企業買収となる。
PlanGridのソフトウェアは、商業や土木などの業界でゼネコン、下請け建設業者、オーナーがプロジェクトでリアルタイムに共同作業するのを支援する。ユーザーはプロジェクト計画やパンチリスト、プロジェクトタスク、進捗写真、日々の現場報告、提出物など、さまざまな機能にアクセスできる。これまでに、世界中の1万2000以上の顧客が100万件以上の建設プロジェクトでPlanGridのモバイルファーストプラットフォームを使用している。
McKinseyによれば、この買収はAutodeskが建設業界でプレゼンスを拡大する助けになるはずだという。建設業界には、およそ11.6兆ドル(約1310兆円)の市場機会があるとされる。AutodeskはPlanGridのソフトウェアと「Autodesk Revit」ソフトウェアおよび「Autodesk BIM 360」建設管理プラットフォームの間のワークフローを統合する。さらに、PlanGridが擁するサードパーティーエコシステムは、Autodeskのそれを補完するものだ。
Autodeskの最高経営責任者(CEO)であるAndrew Anagnost氏は発表の中で、「デジタル化とオートメーションを通して、建設のあらゆる側面を合理化する巨大な機会がある。 PlanGridの買収により、建設プロセスの全利害関係者の建設ワークフロー改善を目指す当社の取り組みが加速するだろう」と述べた。
買収手続きは、Autodeskの2019会計年度第4四半期(2019年1月31日締め)中に完了する見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。