Microsoftは米国時間11月21日、互換性を有していないIntel製のディスプレイドライバを搭載しているマシンに対する「Windows 10 October 2018 Update」(バージョン1809)の提供をブロックしたと発表した。
既にバージョン1809にアップデートした一部のユーザーは、外部ディスプレイから音が出なくなるという問題に遭遇する可能性がある。影響を受けるかどうかは、PCが特定の「Intel Audio Display Driver」(2種類)を搭載しており、そのドライバが使用しているWindowsの未サポート機能が当該PCのOEMメーカーによって有効化されているかどうかに依存する。
Microsoftによると、Intelの「不注意」でディスプレイドライバのこれら2つのバージョンがOEMに引き渡されたことで、「Windowsの未サポート機能が誤って有効化された」という。
影響を受けるユーザーは、Windows 10搭載PCにHDMIやUSB-C、DisplayPort経由で接続されたモニタやテレビから音が出なくなるという現象に遭遇するという。
この問題を受けてMicrosoftは、Intelのディスプレイドライバのバージョン24.20.100.6344と24.20.100.6345を搭載しているPCに対するバージョン1809の提供をブロックした。なおMicrosoftは、使用しているPCに対する影響の有無を確認する方法を同社のコミュニティーフォーラムで公開している。
同社は「MicrosoftはIntelとともに、OEMと連携するなどしてこれらディスプレイドライバを廃絶すべく取り組んでおり、この問題を解決するアップデートを次のリリースで提供する予定だ」と述べている。
Microsoftは、この問題が「Intel Smart Sound Technology」(ISST)ドライバによってもたらされた問題とは別のものである点を強調している。ISSTドライバの問題は、Windowsのバージョン1809や「バージョン1803」を搭載したPCにおけるオーディオ関係の不具合を引き起こすものであり、こちらもIntelが誤ってリリースしたドライバに起因するものだった。
Microsoftは同社のサポートページに「問題を引き起こすことが確認された機器に対してWindows 10の機能アップデートをブロックするというのは、アップデートのエクスペリエンスを優れたものにするための統制された展開を実施していくうえで重要な要素だ」と記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。