NTTコムウェアは11月22日、サブスクリプションビジネスを支援する料金請求プラットフォーム「Smart Billing」の販売を2019年2月から開始すると発表した。NTTコムウェアとNECが共同で開発し、NEC子会社であるネットクラッカーの事業支援システム(BSS:Business Support System)を活用している。5年後に年間売上規模20億円を目指す。
Smart Billingは、サブスクリプションビジネスに必要となる、商品管理、契約管理、請求・回収、会計、分析といった一連の機能をクラウド環境で提供する。
Smart Billingの利用イメージ(出典:NTTコムウェア)
サブスクリプションモデルへの移行では、イニシャルコストの負担や、契約・請求・回収などの業務プロセスの策定といった多くの課題がある。同プラットフォームは、料金請求業務で取り扱う情報をもとに利用状況の分析を行うことができ、契約額や契約期間といった利用者のライフタイムバリュー(顧客生涯価値:LTV)向上に寄与することで、サブスクリプションビジネスを短期間で始めることが可能だ。
また、一部の業務で既存システムを利用している事業者であっても、同プラットフォームが提供する標準APIを利用することで、CRMやERPなどの基幹システムや他社サービスとも連係し、情報資産の有効活用が可能だ。
2019年2月から申込受付を始め、4月移行に順次提供する。また、SaaSとの連係強化によるビジネスの一体提供や人工知能(AI)を活用した機能など、利用企業のサービス立ち上げ支援や生産性向上につながる機能拡充を進めるとしている。