NTTコムウェア、ネットワーク運用ソフト「SmartSDN Controller」で機能強化

NO BUDGET

2015-03-04 06:30

 NTTコムウェアは3月3日、SDN(Software Defined Networking)とOpenFlow技術でネットワークの運用管理を効率化するソフトウェア「SmartSDN Controller」の機能強化を発表した。新機能は4月から順次提供する予定。

 クラウド環境でのSDN化を加速し、ビジネスニーズに応じた柔軟なクラウド環境を提供、ネットワークの構築、運用管理でのコスト低減や迅速化に加え、ベンダーロックインの解消を図るという。

 今回の機能強化では、新たにCLI対応機能をサポートし、クラウド環境で実績の豊富というCisco製スイッチ「Nexus」シリーズなどのネットワーク機器などを制御できるようにする。クラウド環境の既設ネットワークの機器を入れ替えることなく、SDN技術を活用したネットワークを構築でき、従来と比較して最大50%以上の運用費用の削減が期待できると説明。さらにマルチベンダーに対応し、スイッチやルータ、ファイアーウォール、負荷分散(ロードバランサ)を制御できる。

 また、クラウド上のリソース配置や設定、依存関係などを定義し、システムの構築や運用を自動化するソフトウェアである“クラウドマネージャ”と連携してSmartSDN Controllerから仮想スイッチ(Virtual Switch:vSW)を制御することで、仮想化されたサーバ群とネットワークをオーケストレートする。vSWは、サーバ上で仮想マシン同士の通信や仮想マシンが外部と通信するために必要とするスイッチで、通常はソフトウェアとして提供される。

 クラウドマネージャと連携してSmartSDN ControllerからvSWを制御することで、クラウド環境で仮想マシン(VM)を構築、追加した場合にSmartSDN Controllerが連動してネットワークの設定を変更することで、運用管理の効率化とリードタイムの短縮が可能と説明する。クラウドマネージャとSDNコントローラを制御し、仮想化基盤とネットワークの構築や運用を自動化するソフトウェアである“クラウドオーケストレータ”と連携するためのAPIも提供する。

SmartSDN Controller導入後の環境
SmartSDN Controller導入後の環境(NTTコムウェア提供)

 同社では、2020年度までに100億円規模のビジネス拡大を目指し、将来的には、通信事業者の基幹ネットワークへの適用を進めていくとしている。

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