自治医科大学は、血圧計測に基づいた循環器疾患の予防に向けた研究に、人工知能(AI)技術を活用する。SAS Institute Japan(SAS)が12月5日に発表した。
同大学では、AIを用いて血圧波形から患者に特徴的なパターンを抽出し、これまでの病院や家庭における血圧測定では難しかった脳卒中や心臓病などの疾患・発病・発作を予測することを目指す。
日内変動を含めたより連続的かつ詳細な血圧データの計測には、エー・アンド・デイ(A&D)が開発した、自由に行動している中での血圧変動を24時間、断続的に計測できる血圧測定器(ABPM:Ambulatory Blood Pressure Monitoring)を利用する。
SASはAI基盤「SAS Viya」などを提供し、計測データから特徴的な血圧波形パターンを示す患者のグループ化を検討していく。将来的には、循環器疾患における発病や発作を予測するためのモデル開発を目指す。