日本ヒューレット・パッカード(HPE)は、ストレージクラスメモリ(SCM)およびNVMeに対応したエンタープライズ向けストレージアレイ「HPE Memory-Driven Flash」の提供を発表した。また、人工知能(AI)を使用して問題を予測、予防するデータ管理基盤「HPE InfoSight」も強化している。
「HPE Memory-Driven Flash」は、NVMe対応SSDで構成されたオールフラッシュアレイと比較した場合、レイテンシを最大で2倍短縮し、パフォーマンスを最大50%高速化するという。同社のエンタープライズ向けストレージプラットフォーム「HPE 3PAR」や「HPE Nimble Storage」のアプリケーションパフォーマンスを向上させることが可能になる。
「HPE InfoSight」の強化では、新規のワークロードを計画する際のリスクや手動プロセスを軽減するため、あらたに機械学習インテリジェンスを追加し、ワークロード管理にも対応させた。AIベースのリソースプランナーにより、使用可能なリソースに基づいてワークロードの配置を最適化し、新規のワークロードを展開する際の予測プロセスやサービス中断リスクを排除する。
また「HPE InfoSight」を「HPE Nimble Storage」で活用するケースでは、「Cross-stack Recommendation」によりレコメンデーションエンジンを仮想化レイヤにも対応させた。また、「HPE 3PAR」では、Performance Insightにより、性能ボトルネックの自己診断に機械学習を使用することで、トラブルシューティングの時間を短縮する。さらにオンプレミスで独自に提供される同機能により、クラウドへのアクセスを制限しているサイトにも「HPE InfoSight」を対応させることが可能となった。