NECは、A3対応モノクロページプリンタ「MultiWriterシリーズ」3機種を発売した。出荷開始は2月28日で、3年間に10万台(3機種合計)販売を見込む。
MultiWriter 8700/8600(左)とMultiWriter 8800
新製品「MultiWriter 8800/8700/8600」は、Dual LAN機能に対応し、個人や機密情報を扱う基幹ネットワークと、メールやウェブ閲覧などで利用する一般のOAネットワークを1台のプリンタで共用できる。この機能は、ネットワーク分離によるセキュリティ強化を進める官公庁や企業での運用に適しており、プリンタの台数削減にも貢献する。また持ち込んだモバイル機器などをイントラネットを介さずに接続できる3つ目のネットワーク(無線LAN)の追加にも対応できる。さらに、ICカードや顔の識別による認証印刷にも対応しており、運用面でのセキュリティも強化できる。
また印刷エンジンに加え、印刷コントローラも刷新した。「AirPrint」「Google Cloud Print」などにも対応し、オプションの無線LANアダプタとの組み合せで、iPad、iPhone、Android端末といったモバイル機器をワイヤレスで接続して印刷することも可能となった。また、トナーを小粒径化した「Super EA-Ecoトナー」をMultiWriterシリーズのモノクロプリンタとして初めて搭載。従来機のトナーと比べ低融点で定着可能なため、印字の高画質化とともに消費電力の低減に貢献する。
さらに、用紙搬送部の本体中央への配置に合わせて、本体内の冷却方法を従来の排気と吸気の2種類のファンで空気の流れを作る方式から吸気ファンのみで行う方式に変更した。排気ファンと排出口を無くすことで、動作音を50デシベル以下に低減し、職場の環境対応にも配慮している。
同シリーズの価格は下記の通り。