Warren Buffett氏が率いるBerkshire Hathawayによる株主向けの年次書簡と証券取引委員会(SEC)向けの「フォーム13F」の内容が先ごろ明らかになったが、マーケットウォッチャーはここからテクノロジ市場に対する同氏の見解についての洞察を得ることができる。同氏はOracleに少し浮気したが、保有するすべてのApple株を保持しているというのが、ここのところの動きのようだ。Berkshire Hathawayの「ほかのフェロー1人」が数百万株を手放したという。
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自分がよく知っている会社の株式を購入し、長期にわたって保有するBuffet氏の投資戦略は広く知られている。しかし、同氏は21億ドル相当のOracleの株式をめぐり、その両方のルールを破ったことになる。
この話題は、CNBCのBecky Quick氏による2時間のテレビインタビューで明らかになった。Buffet氏は、「(Oracle株を)購入した後も、まだ同社のビジネスを理解していないと感じた。評価という観点ではなく、理解という観点から、私は考えを変えることにした。Oracleは素晴らしい企業だが、特にIBM株での経験がある私は、クラウドがどこに向かっているのか理解していないと感じる」と述べる。
Buffet氏はまた、Appleの株式を売却していないことを認めつつ、もっと安ければより多くの株式を買うと言った。しかし、「オフィスのもう1人のフェロー」が700万株のうち約300万株を売却した。これは、Buffett氏より前からBerkshire HathawayでApple株を買い始めた投資運用マネージャーの話だ。
この人物は「限られた金額、およそ130億ドルの範囲で活動しているので、何かを買うには他を売る必要がある。私の場合は何かを買いたいのであれば、現金を持っている」とBuffet氏は説明した。
Berkshireは、Apple株の5.4%(440億ドル相当)を所有している。Buffet氏は、Appleが自社株を買い戻したことでBerkshireの割合が高くなるだろうと述べた。しかし、同氏は自分が10%以上を持つことは避けると述べている。
Buffett氏はApple株をさまざまな価格で購入したが、その平均は約141ドルだった。今の174ドルでは特に魅力的だとは思わないのもごもっともだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。