オラクル、市場予想を上回る第3四半期決算を発表

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-03-15 10:34

 Oracleは米国時間3月14日、2019会計年度第3四半期決算(2月28日締め)を発表した。決算は市場予想を上回り、同社は自律型データベース技術の好調ぶりをアピールしている。

 第3四半期の非GAAPベースの純利益は前年同期比8%減の32億ドルで、非GAAPベースの1株当たり利益は前年同期比8%増の87セントだった。売上高は米ドルで前年同期比1%減、恒常通貨ベースで前年同期比3%増の96億ドルだった。

 アナリストらは、非GAAPベースの利益を1株あたり84セント、売上高を95億9000万ドルと予想していた。

 同社の最高経営責任者(CEO)Safra Catz氏は声明で「第3四半期決算は非GAAPベースの売上高が恒常通貨ベースで前年同期比3%増、営業利益が同5%増、1株あたり利益(EPS)が同12%増となったため、満足している」と述べるとともに、「利益幅の小さいハードウェア事業が縮小を続ける一方、利益幅の大きいクラウド事業が成長を続けているため、全体的な売上高営業利益率は44%に向上した。非GAAPベースのEPSの成長率は現在、恒常通貨ベースで16%となり、EPS成長率は今年度も余裕で2桁を達成できそうだ」と述べた。

Oralce決算

 クラウドサービスおよびライセンスサポートの売上高は67億ドル、クラウドライセンスおよびオンプレミスラインセンスの売上高は13億ドルだった。

 最高技術責任者(CTO)Larry Ellison氏は声明で、第3四半期末までに「Oracle Autonomous Database」の有償顧客が1000社近くにまで増加したと述べた。また、同四半期にAutonomous Databaseの新規トライアル企業を約4000社獲得したとも付け加えた。

 Ellison氏は、「まだ時期尚早ではあるが、Oracle40年来の歴史において、これは新製品の導入として最も成功を収めている」と述べ、「Oracleのクラウドインフラ事業の未来は、世界で初めてかつ唯一のAutonomous Databaseを特長とする極めてセキュアな第2世代の『Oracle Cloud Infrastructure』が握っている」とも述べた。

 Ellison氏は第2四半期の終わりに、リレーショナルデータベース市場における50%のシェアを維持するだけでなく、同社の新しい第2世代クラウドインフラ「Generation 2 Cloud」(Gen2 Cloud)と自律型データベース技術の組み合わせによってシェアを伸ばしていくと述べていた。

 またOracleは同日、取締役会が発行済普通株式1株当たり24セントの四半期配当を決議したことを明らかにした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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