IBMは、オールフラッシュストレージの新製品「IBM Storwize V5100/V5100」を発表した。無償のクラウドサービスにより、人工知能(AI)でストレージの障害発生を事前に検知する。
IBM Storwize V5100
同製品は、フラッシュ専用の高速接続規格である「Non-Volatile Memory Express(NVMe)」に対応するミッドレンジ向けストレージ。同社のストレージポートフォリオである「IBM Storwize V5000ファミリー」にラインアップされている。特徴としては、IBMが独自開発したFlashCore テクノロジーとNVMeによる高い処理能力を持つ。これにより、要件の厳しいAIや分析アプリケーションをサポートするのに必要な機能、可用性、高速性を実現している。
また、無償のクラウドサービスとして提供される「IBM Storage Insights」により、グローバルで収集した膨大なデータをAIで分析することで、障害の事前検知や未知のバグ発見が可能となる機能を搭載した。さらに、システムアラート機能が強化され、ストレージ基盤全体の監視や分析がより効率的にできるようになった。
マルチクラウド環境でのデータ連携では、クラウド上で稼働する仮想化ソフトウェア「IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud」と組み合わせることで、オンプレミスとパブリッククラウド間のデータ移動が簡単かつ高速に実現できる。これにより、複数拠点でのデータセンターではなくクラウドを使用した災害対策も可能となった。また今回、IBM Cloudに加えて、Amazon Web Services(AWS)にも導入できるようになった。