SASと日本IBM、横浜銀行と東日本銀行の顧客管理高度化を支援

NO BUDGET

2019-03-29 16:11

 SAS Institute Japanは3月27日、日本IBMとともに横浜銀行と東日本銀行の顧客管理(Customer Due Diligence:CDD)業務の高度化を支援すると発表した。

 両行に対し、SASは顧客リスク管理ソリューション「SAS Customer Due Diligence」を提供し、日本IBMは両行内外の最新情報を収集、統合、分析するためのアプリケーションと基盤システムの構築する。また、日本IBMは導入プロジェクト全体も管理する。

 この取り組みは、資金洗浄/テロ資金供与対策の一環として進められるもので、2019年に予定されている金融活動作業部会(FATF)の第4次対日相互審査に向け、リスクを適時・適切に特定・評価し、リスクに見合った低減措置を講ずることを目指している。

 SAS Customer Due Diligenceは、資金洗浄/テロ資金供与リスクの判断指標(顧客リスク格付)を定義し、リスクベースアプローチに基づく業務を可能にする。データ管理機能を活用することで、金融機関で複雑化する規制対応に有効性の高いスクリーニング機能と顧客リスク格付機能を提供する。

 既存の顧客データベースにおけるデータ項目の入力状況に合わせて、顧客スクリーニングのパターンや顧客リスク格付のスコアリングモデルを構築し、将来のデータ項目の整備を見越した拡張性を提供する。さらに、統計手法を用いたスコアリングモデルの各種ウェイトの算出や、疑わしい取引の届け出を使用したスコアリングモデルの有効性検証および最適化を提案し、顧客リスク格付の高度化とKYC(Know Your Customer:顧客確認)活動の最適化を実施する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  3. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  4. セキュリティ

    もはや安全ではないVPN--最新動向に見る「中小企業がランサムウェア被害に遭いやすい」理由

  5. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]