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グーグル「G Suite」カレンダーで「Googleアシスタント」を利用可能に--ベータ版リリース

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-04-11 10:30

 Googleは米国時間4月11日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Google Cloud Next '19」カンファレンスで、音声AIの「Googleアシスタント」と「G Suite」の連携、具体的には「Googleカレンダー」との連携を可能にしたと発表した。AIを利用したこのアシスタントの活躍の場はコンシューマー向け市場から法人向け市場へと広がることになる。

 今回ベータ版として提供されたこの連携機能により、ユーザーは、いつ、どこにいるべきかをGoogleアシスタント経由でGoogleカレンダーに照会できるようになった。Googleアシスタントは、「Google Home」をはじめとする同社製品を横断するかたちで利用できるようになっている。

 G Suiteに関して同社は、この他にも効率の向上やコラボレーションを目的としたツールの追加などの一連の機能強化を発表している。その1つは、「G Suite Enterprise」の特定顧客に向けた、「Cloud Search」でのサードパーティーとの接続機能だ。顧客は既に、Cloud Searchを用いて自社内のデジタル資産や個人の情報を検索できるが、今回の機能追加によってSAPやSalesforceといったサードパーティーのデータソースも検索対象に加えられるようになる。

 G Suiteの「Hangouts Meet」にも、ビデオ会議中のライブキャプションの自動付加機能などが新たに追加された。Googleの音声認識技術を活用したこのライブキャプション機能によって、聴覚に障がいのある参加者や、話されている言語を母語としていない参加者を支援できるようになる。さらに、Hangouts Meetのユーザーは近く、社外の参加者に向けて会議の様子をライブストリーミングできるようになる。このライブストリーミング機能は最大10万人の視聴者に対応している。

 また、Googleのクラウドテレフォニーサービスである「Google Voice」の一般提供が、G Suiteユーザー向けに開始された。このサービスによって、どこからでも、どのようなデバイスからでも利用できる電話番号が使えるようになる。また、人工知能(AI)技術の搭載により、ボイスメールの文字起こしや、スパム電話のブロックも可能になる。さらにテキスト読み上げ技術を使用して、最大9言語までの呼び出しメニューを自動的に生成できるため、顧客はメッセージを録音したり翻訳しなくても済むようになる。

 これらに加えて、G Suiteのユーザーは「Google Docs」や「Google Sheets」「Google Slides」上で「Microsoft Office」の文書を、ファイル形式を変換せずに直接編集できるようになった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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