2点目はPCを接続しなくても活用できるという内蔵ソフトウェアだ。起動すれば自動的に「IWBランチャー」を表示し、並んだアイコンにタッチするだけで使いたい機能へアクセスできるという。
内蔵のホワイトボード機能「Direct Drawing」のほか、USBメモリーやmicroSDカードの動画や静止画を活用する「ギャラリー」などをPCなしで活用可能。ウェブ会議サービス「TeleOffice」とも連携可能で、映像や音声、資料などを共有できるとしている。
IWBランチャーはスマートフォンのホーム画面のようなイメージ。写真はPN-L751H
Wi-Fiを活用したディスプレイ伝送技術「Miracast」にも対応。WindowsやAndroid端末などの画面は無線で表示できるとしている。
3点目には、柔軟になった設置スタイルを強調。横置きや縦置きに加え、放熱という観点から実現しなかった上向き斜めなどにも対応できるという。設計や建築、災害対策など図面や地図を活用するディスカッションなどへの活用方法、図書館など教育分野、商業施設などへの設置方法を拡大している。
斜めでも活用できる(出典:シャープ)
電子黒板市場は、世界、国内いずれも堅調な傾向にあるという。2018年から2019年の伸び率を台数ベースで見ると、世界では108%、国内では117%伸長。2022年までの堅調な伸びが予測されているという。
中でも、詳細な部分まで表示可能な4Kモデルの割合が増加。世界に比べて緩やかな伸び率となっている国内でも、1年で約2倍伸長しているという。
世界的に4Kが増加(出典:シャープ)
調査会社によると、電子黒板市場の国内でのシャープのシェアは6割弱。今回の3モデルは他社に先駆けたスタンダードモデルの投入で、ハイエンドモデルとあわせて65型以上の4Kモデルのラインアップが揃った。価格はオープンだが、想定価格は「PN-L651H」が50万円弱、「PN-L751H」が68万円前後、「PN-L851H」が130万円前後と、旧モデルと同程度に抑える。使い勝手も備えたシャープの4Kモデルを一気に浸透させる考えだ。
BIG PADのラインアップ(出典:シャープ)