SAPは2019年第1四半期、主に事業再編の取り組みが影響し、営業損失を計上した。今後のさらなる成長の余地を強固なものにするための再編となる。
第1四半期決算(2019年1~3月期)は、国際財務報告基準(IFRS)に基づく売上高が60億9000万ユーロで、前年同期から16%増加した。非IFRSベースの売上高は61億1000万ユーロだった。IFRSベースの基本1株あたり損失は0.10ユーロ、前年同期の1株あたり利益0.59ユーロから悪化した。非IFRSベースの基本1株あたり利益は0.90ユーロとなった。
SAPは2018年第4四半期、8億8600万ユーロの事業再編費用の大部分が2019年第1四半期の利益に影響を及ぼす可能性があるとしていた。
第1四半期のIFRSベースの営業損失は1億3600万ユーロ、非IFRSベースの利益は19%増の14億6700万ユーロだった。固定通貨換算ベースでは13%増となった。
第1四半期終了時点の純流動資産は、マイナス61億9000万ユーロだった。
新規クラウド受注は32%増加した。固定通貨換算ベースでは26%増だった。クラウドの売上高はIFRSベースで前年同期比45%増の15億6000万ユーロだった。非IFRSベースでは48%増となった。
ソフトウェアライセンスの売上高はIFRSベースで前年同期比4%増の6億5000万だった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは1%増となった。クラウドとソフトウェアの売上高はIFRSベースで前年同期比16%増の50億4000万ユーロだった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは12%増となった。
3つの報告セグメント「Applications, Technology & Services」「カスタマーエクスペリエンス」「SAP Business Network」は、2019年第1四半期を通して好調に推移した。
Applications, Technology & Servicesは、売上高が前年同期比12%増の49億9000万ユーロを記録した。固定通貨換算ベースでは9%増だった。「SAP S/4HANA」の導入顧客は前年同期比で30%増加し、1万900社を超えた。
カスタマーエクスペリエンスの売上高は前年同期比100%増の3億500万ユーロだった。SAP Business Networkの売上高は7億4000万ユーロで、前年同期から25%増加した。固定通貨換算ベースでは18%増だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。