こうした問題について同氏は「現代人における課題の1つ」と述べつつ、「デスクワーク症候群」を提唱。「(首から来る不調)内臓や心の病にもつながる。症状が増すと欠勤も増える」(酒井氏)ことから、昨今の人手不足を踏まえると経営者も注意すべき課題であると強調した。
コクヨがこうした問題に対する解決作として提示したUPTISは、天板に角度を付けることで、うつむき姿勢問題を解消できるという。「視点が上がる」「首の筋肉負担を軽減」「手首の筋肉負担が少ない傾向」といった利点を備えつつ、「着席時に座面が付いてくる」(コクヨ ものづくり本部 執務空間バリューチーム部長 赤松広道氏)オフィスチェアーの「ing」と組み合わせた“パフォーマンス家具”を同社は提唱した。
「UPTIS(アプティス)」とオフィスチェアー「ing(イング)」
コクヨ ものづくり本部 執務空間バリューチーム部長 赤松広道氏
早稲田大学とともに姿勢研究を重ねながら2年の月日を費やして開発したというUPTISは「12度」というノートPC利用時の手首に対する負担軽減角度を採用し、筋肉や姿勢補正を「家具が頑張ってくれるように開発した」(赤松氏)
UPTISは基本サイズとして幅1200センチと1400センチの2種類に、トレータイプやバスケットタイプ、両面・片面などさまざまなラインアップを用意。さらに天板中央部に取り付けるオプションのディスプレイ台(1万5800円)の耐荷重は約4.5kgf(重力キログラム)のため、4Kディスプレイ(9kg前後)は少々厳しい。デスク両サイドに取り付けるPCハンガー(1万9800円)の耐荷重は約10.2kgfとなる。
UPTISのメリット(出典:コクヨ)
2012年のロンドン五輪に出場した、元体操選手の田中理恵氏も登壇し「すっきり楽に作業できる」とコメントを寄せた