Microsoftが米国時間5月21日に明らかにしたところによると、「Windows 10 May 2019 Update」(バージョン1903)のインストールが、一部のAMDシステム上で完了しないという。

Microsoftによると、この問題の原因は、AMDの提供する一部のRAIDドライバーが同アップデートとの互換性を有していないことにあるという。
「AMD Ryzen」プロセッサーあるいは「AMD Ryzen Threadripper」プロセッサーを搭載している「Windows 10」システムで、SATAモードあるいはNVMe RAIDモードが設定されている場合、バージョン1903のインストール処理が停止する。
インストール処理が停止する理由は、SATAモードあるいはNVMe RAIDモードをサポートしているAMDの一部のRAIDドライバーが同アップデートとの互換性を有していないためだ。
なお、バージョン1903をクリーンインストールする場合でも、同じ理由でインストール処理が停止する。
MicrosoftとAMDはいずれも、それぞれのサポートページにおいてこの問題の存在を認めている。幸いなことに、この問題はユーザー側ですぐに解決が可能である。
MicrosoftとAMDは、この問題に遭遇した場合に「AMD RAID Installer」(SATAおよびNVMe RAID)ドライバーの最新版(v9.2.0.105)をダウンロード、インストールするよう推奨している。
AMDによるとこの問題は、バージョン1903で「特定のデバイスドライバーに対して、Device Input/Output Control(IOCTL)に関する新たな要求が追加された」ために発生したという。
Microsoftは21日からバージョン1903のロールアウトを世界規模で開始した。同バージョンには極めて多くの機能が搭載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。