米国時間5月21日~23日にラスベガスで開催中の「Microsoft SharePoint Conference 2019」で、「SharePoint」や同社の法人向け動画サービス「Stream」、「OneDrive for Business」などの新機能が発表された。

提供:Microsoft
OneDrive for Businessはすでに「Office 2016」ファイルの差分同期機能を持っている(差分同期とは、ファイルを同期する際、ファイル全体ではなく変更された部分だけを同期する機能だ)。Microsoftは今回のカンファレンスで、2019年中にOneDriveですべてのファイルタイプの差分同期に対応すると発表した。
同社のブログ記事には、「OneDriveは現在、モダンなOfficeファイルフォーマットの差分同期に対応している。2019年中には、『Microsoft 365』に保存されているすべてのファイルタイプで差分同期機能に対応する予定だ」とある。
Microsoftによれば、この機能はOneDriveのユーザーからの要望の多かった機能の1つで、少なくとも2017年からOneDriveの開発ロードマップに掲載されている(外されていた時期もあった)。リリースの遅れについて報じられたこともあった。
また同社はこの日、「ホームサイト」と呼ばれるSharePointの新機能を発表した。SharePointのホームサイトは企業のイントラネットにおけるホームページで、「Microsoft Search」をサポートするほか、組織内での役職に基づく各従業員に合わせたニュースやコンテンツを提供したり、「Yammer」やMicrosoft Streamの動画コンテンツを埋め込むことができる。同社によれば、顧客は数分で簡単にホームサイトを導入することができ、コーディングなしでカスタマイズやブランディングを施すことが可能だという。
Microsoft Streamに関しても発表があり、ユーザーが「iOS」と「Android」のStreamモバイルアプリから、Stream用の動画を安全に録画、アップロード、共有できるようになることが明らかになった。動画には「Microsoft Forms」を使ったアンケートや調査項目、クイズなどを挿入することもできるという。
また同社は、1年前に発表された「SharePoint spaces」の最新情報も明らかにした。SharePoint spacesは、没入感の高いエクスペリエンスを作り出し、ヘッドセットを使って複合現実コンテンツを見ることができるようにするものだ。イントラネットなどで活用できる。「SharePoint spaces」の限定プレビュー利用に、1800社以上の企業から応募があったという。
Microsoftによると、SharePoint spacesについて、11月に開催される「Ignite 2019」でさらなる情報が明らかにされる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。