Microsoft Research Asia、機械翻訳コンペの複数言語でトップに

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-05-28 11:09

 機械翻訳会議(WMT19)に先立ち実施された毎年恒例の機械翻訳コンテストで、Microsoftの機械翻訳技術が19言語のうち8言語でトップの座に輝いた。

 Microsoft Research Asiaは、中国/英語、英語/フィンランド語、英語/ドイツ語、英語/リトアニア語、フランス語/ドイツ語、ドイツ語/英語、ドイツ語/フランス語、ロシア語/英語の機械翻訳タスクで首位を獲得した。

 さらに英語/カザフ語、フィンランド語/英語、リトアニア語/英語でも2位につけた。

 2019年で14回目を迎えるWMTは、学術研究者やYandex、Microsoft、IBMなどのテクノロジー企業が、競争的環境の中で翻訳技術を披露する舞台となる。

 2019年のWMTは19の機械翻訳カテゴリーがあり、Microsoftはそのうち11カテゴリーに参加した。

 WMTに参加するApple、IBM、Microsoft、そしてアジア太平洋、欧州、米国の大学機関は、英語以外の言語の機械翻訳技術を評価したいと考えていた。またMicrosoftによると、「リソースが少ない言語や形態的に豊かな言語」を含む、欧州言語間の翻訳における課題も探りたかった。

 Microsoft Research Asiaのアシスタントマネージングディレクターを務めるTie-Yan Liu氏は、「当社チームは2019年、革新的アルゴリズムをシステムに応用して、機械翻訳の品質を大幅に向上させた」と説明した。

 「これらのアルゴリズムにより、プラットフォームの学習メカニズム、プレトレーニング、ネットワークアーキテクチャーの最適化、データ強化、その他の必要なプロセスを改善して、システム性能を高めた」(同氏)

 Microsoftは2018年に、人間の翻訳者と同レベルの正確さで、中国語のニュース記事を英語に翻訳できる初の機械翻訳システムを披露した。

 またMicrosoftの研究者らは、同社の会話音声認識システムも、人間と同程度の単語誤り率で書き起こしができるようになったと述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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