NECは7月11日、9月に開催される「ラグビーワールドカップ2019日本大会」において、同社のボランティア本人確認支援システムが採用されたと発表した。
このシステムは、ボランティアが身に着けるアクレディテーションカード(資格認定証)発行時における本人確認作業を効率化するもので、約1万3千人におよぶ全てのボランティアの本人確認に活用される。NECが2月に行った国際スポーツイベントの実証実験では、従来と比較して本人確認作業時間を1人当たり約35%削減できることを確認している。
ボランティア本人確認支援システムの概要(出典:NEC)
同システムでは、ボランティア本人が持参したマイナンバーカード/運転免許証/パスポート/在留カード/運転経歴証明書の5種類の公的身分証明書のいずれかをOCRスキャナーで読み取り、読み取った氏名などの基本情報をRPA(Robotic Process Automation))によってシステム側に自動転記して一元管理する。これにより、アクレディテーションカード発行者は表示された検索結果を確認するのみで本人確認が可能となる。また、OCRスキャナーで読み取る際、公的身分証明書の有効期限のチェック、さらに真贋判定を実施(在留カードは除く)し、目視確認では困難な偽造カードによるなりすましを防ぐ。