IBMは米国時間7月17日、2019会計年度第2四半期決算(6月30日締め)を発表した。売上高は前年同期比4.2%減となったが、利益は市場予想を上回った。同社は、Red Hat関連も含めた今後の見通しについてさらなる発表を8月2日に予定しているという。

第2四半期の売上高は192億ドル、継続事業からの1株あたり利益は2.81ドル、非GAAPの1株あたり利益は3.17ドルだった。アナリストらは売上高が前年同期の200億ドルから192億ドルに低下し、調整後の1株あたり利益が3.08ドルになると予想していた。
アナリストがIBMからの発表として最も期待しているのは、売上高の伸びを別にすれば、Red Hatに関する計画だ。IBMは8月2日にRed Hatの買収による影響を含めた見通しについて最新の情報を示すとしている。
クラウドとコグニティブソフトウェアの売上高は3.2%増(為替変動の影響を調整した場合は5.4%増)、グローバルビジネスサービスの売上高は0.5%増(為替変動の影響を調整した場合は3.4%増)だった。システムの売上高は「IBM Z」とストレージ製品のサイクルの関係で19.5%減(為替変動の影響を調整した場合は18%減)となった。「Power」システムは成長を見せている。グローバルテクノロジーサービスの売上高は6.7%減少(為替変動の影響を調整した場合は3.5%減少)した。
同社は、クラウドの売上高が過去12カ月間で5%上昇し、195億ドルになったと述べた。


通期の見通しについて同社は、非GAAPの1株あたり利益を少なくとも13.90ドル、フリーキャッシュフローをおよそ120億ドルとし、順調に推移していると述べた。この見通しにはRed Hatと、その取引に関する費用は含まれていないという。
IBMはRed Hatの買収によって、1年目のフリーキャッシュフローが増大するものの、2019会計年度における1株あたりの利益が希薄化されるだろうと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。