IBMは米国時間7月9日、340億ドル(約3兆7000億円)を投じたRed Hatの買収が完了したと発表した。Red Hatは独立性を保った状態で、革新的なハイブリッドクラウドスタックをもたらしつつ成長していくことになる。買収が完了したことで、IBMの最高経営責任者(CEO)Ginni Rometty氏はRed Hatの買収という大きな決断に見合う成果に向けてまい進していくことになる。
両社の顧客にとって、次なる大きなマイルストーンは、法人市場においてVMwareと競合する可能性が高い、ハイブリッドクラウドの統合に向けたロードマップとなる。またIBMは、Red Hatの中立性維持とオープンソースへの注力、現在のマネジメントおよびCEOのJim Whitehurst氏による組織運営の継続を約束している。
IBMの狙いは、同社の規模によってRed Hatの成長を加速させるとともに、同社のクラウド部門を強化することだ。
Rometty氏は、IBMとRed Hatが複数のベンダーやクラウド、システムを含む、クラウドの次なる段階に向けた好位置につけていると述べている。また、Rometty氏の直属となるWhitehurst氏は、オープンソーステクノロジーをエンタープライズにおけるデファクトスタンダードにするための規模のメリットがRed Hatにもたらされると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。