JPCERT/CC、マルウェア分析支援ツールをGitHubで公開

ZDNet Japan Staff

2019-07-30 15:12

 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月30日、マルウェアの設定情報を抽出する「MalConfScan」をGitHubで公開した。マルウェアの多くは過去に発見されたものの亜種で、多くの場合に設定情報だけ抽出できれば、マルウェア分析は完了するとしている。

 MalConfScanは、メモリーフォレンジックツールの「The Volatility Framework」のプラグインとして作成され、メモリー上にロードされているアンパックされた状態の実行ファイルから設定情報を抽出する。メモリーイメージから既知のマルウェアの設定情報を抽出する「malconfscan」機能と、メモリーイメージから不審なプロセスを検出してそのプロセスが参照する文字列をリストにする「malstrscan」機能を備える。

 7月30日時点では25種類のマルウェア分析に対応しており、メモリーフォレンジックにも活用できるという。JPCERT/CCでは、インシデント調査にも同ツールを活用してほしいとしている。

malconfscan実行結果イメージ(出典:JPCERT/CC)
malconfscan実行結果イメージ(出典:JPCERT/CC)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]