クラブネッツは、同社が提供するSNS販促拡張パッケージ「+Direct(プラスダイレクト)」のサービス利用環境のインフラとして「Oracle Cloud Infrastructure」を採用した。アプリケーションのセキュリティ強化のため「Oracle Cloud Infrastructure Web Application Firewall」も併せて導入している。日本オラクルが発表、新環境の構成の提案やインフラレイヤーの環境構築をシステムエグゼが担当した。
「+Direct 」は、LINEの公式アカウントを主体とするSNSマーケティングの総合マネジメントシステムで、7月には、ユーザー企業が管理する顧客管理システムやPOSシステムなどのデータベースと連携可能な「+Directマネジメント」、店舗やブランドが平準的に利用する機能をパッケージ化した廉価版の「+DIRECTライト」など、新たなアカウント構造や新たな機能を強化し、さらなる市場拡大に向けてリニューアル展開している。
クラブネッツでは、サービスリニューアルに必要となるシステム要件として、エンドユーザーからのアクセスのピーク時のパフォーマンスを向上させながら、「+Direct」のパートナーや導入企業およびキャンペーンサービスを利用するSNSユーザーに、よりセキュアな利用環境を提供することを挙げていた。そこで、現在のオンプレミスからパブリッククラウドへのサービス提供インフラの全面移行を決定し、複数のサービスを検討した結果、「Oracle Cloud Infrastructure」を採用した。
同社は、「Oracle Cloud Infrastructure」について、他のクラウドインフラストラクチャーと比較した検証で、IOPS性能で約30倍、データ転送速度では約20倍という性能を発揮しながら、コンピュート、ストレージ、ロードバランサーなどの単体価格で高い優位性があることを評価した。また、10TBまでの通信料、サポート料込みでの価格設定が長期的なインフラコスト予測が可能なことも評価のポイントに挙げている。
さらに、「Oracle Cloud Infrastructure」のセキュアな環境設計に加え、ボット攻撃などのウェブアプリケーションへの攻撃へ対応した「Oracle Cloud Infrastructure Web Application Firewall」により、インフラストラクチャのコアからクラウドのエッジまでのセキュリティ対策を実現できた点も評価している。