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KDDIグループとセコム、5Gを用いてスタジアムを警備--AIやドローンも活用

大場みのり (編集部)

2019-08-20 12:00

 KDDI、KDDI総合研究所、セコムは8月16日、第5世代移動通信システム(5G)を用いてスタジアム周辺を警備する実証実験を実施した。場所は東大阪市花園ラグビー場。人工知能(AI)、ドローン、ロボット、カメラなども組み合わせ、警備エリアの異常発見と緊急対処を早期化した。KDDIとセコムは2017年2月から5Gの技術実証で提携している。

実証実験の様子(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)
実証実験の様子(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)

 国際的なスポーツ大会や会議といった大規模なイベントでは、不測の事態に対する警備が重要であり、厳重なセキュリティ対策が求められる。そのため、死角を減らしながら広域を監視できる警備システムや、高精細なカメラ映像を用いたリアルタイムな監視体制の構築など、異常の早期発見を可能にする警備に期待が高まっているという。

 同実証実験では、KDDIの通信ネットワークにより長距離かつ安全に運用できるドローン「スマートドローン」、セコムの自律走行型巡回監視ロボット「セコムロボットX2」、警備員に装備したカメラからの4K映像を5Gを経由してセコムの移動式モニタリング拠点「オンサイトセンター」へ伝送。これにより、広範囲なエリアを高精細な映像で確認でき、不審者の認識から捕捉まで一連の警備に対応できると実証したという。

左からスマートドローン、セコムロボットX2、警備員が装備したカメラ(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)
左からスマートドローン、セコムロボットX2、警備員が装備したカメラ(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)

 さらに、オンサイトセンターで受信した4K映像をAIによる人物の行動認識機能で解析し、異常を自動認識して管制員に通知。その結果、対象警備エリアにおける異常の早期発見と緊急対処が可能になると実証した。今回の実証実験で行った内容の一部は、今後実施されるイベントの警備で活用が予定されている。

オンサイトセンター(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)
オンサイトセンター(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)

 人物の行動認識に関しては、KDDI総合研究所が独自に研究開発した行動認識技術を活用し、オンサイトセンターで受信した4K映像に映る人物を検出。加えて、検出した人物の18箇所の骨格点を深層学習により抽出し、骨格の動きから人物の詳細な動きを認識する。これにより、不審者や体調不良で倒れた人、暴動の発生など、AIがリアルタイムに異常を認識することが可能となる。

人物の行動認識/もみあい・転倒(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)
人物の行動認識/もみあい・転倒(出典:KDDI、KDDI総合研究所、セコム)

 各社の役割はKDDIが5Gネットワーク・4K映像伝送システム・スマートドローン基盤の構築/提供と警備員が装備するカメラの提供、KDDI総合研究所が人物の異常行動を認識するAIの開発、セコムがセコムロボットX2・オンサイトセンターの構築/提供と警備観点での実証実験シナリオの構築を担当する。

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