AWSの障害は冷却装置の故障が原因--サービスはほぼ復旧

ZDNET Japan Staff

2019-08-23 21:34

 

 Amazon Web Services(AWS)の東京リージョンで8月23日に発生したElastic Compute Cloud(EC2)サービスの障害は、冷却システムの故障により高温化した一部のサーバーがシャットダウンされたことが原因だったという。同日午後9時までにEC2の大部分のサービスが復旧したとしている。

 AWSによると、障害は東京リージョンの一部で使用している複数の冷却システムが故障したことで発生した。これによってEC2サービスのサーバー機器の温度が上昇し、サーバーがシャットダウンされたことで一部のインスタンスやEBSボリュームに影響が生じたとしている。

 その後、冷却システムの復旧で温度が下がり、電力が安定化したことで、大部分のインスタンスやEBSボリュームが復旧したという。しかし、ハードウェア上にホストされていた少数のインスタンスやEBSボリュームは、電力の損失によって深刻な被害を受けた。同社では復旧作業に当たっているもの、対応を急ぐユーザーには他のインスタンスやEBSボリュームへの交換を推奨している。

 なお、同じく障害が発生したRelational Database Service(RDS)についても大部分は復旧したが、引き続き残りの復旧作業を進めているという。

 最新状況はAWSのService Health Dashboardで確認できる。

Update

 AWSによれば、日本時間2019年8月23日午後10時過ぎにRDSも復旧し、現在は平常サービスに戻っている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]