医療法人景雲会 春日居リハビリテーショングループの介護老人保健施設 勝沼ナーシングセンター(山梨県甲州市)はIPベースの構内交換機(PBX)「Avaya Office」を導入。ナースコールと連携させ、スマートフォンで着信できる体制を構築したという。9月25日、導入を支援したシネックスジャパン(江東区)が発表した。
日常生活の支援が必要な認知症患者などへの介護、リハビリテーション施設として2002年に開所した勝沼ナーシングセンター。病室に完備するナースコールは、介護士が携帯するポケベルにつながっており、24時間体制でサービスを提供していたという。
携帯電話やスマホの普及でポケベル端末の入手難易度が上昇。通信手段の刷新が急務だったという。Avaya Officeの導入でナースコールをスマホで着信できる体制を構築。現場の負担を軽減したとしている。スマホにインストールした専用のモバイルアプリで受信する仕組みとなっている。
勝沼ナーシングセンターの導入イメージ(出典:シネックスジャパン)
Avaya Officeは、IP-PBXのほかにウェブ会議などの機能をワンパッケージで提供するユニファイドコミュニケーションプラットフォーム。専用サーバー(アプライアンス)「IP500v2」のほかにVMwareの仮想環境でも稼働できる。
Avaya Officeの概要イメージ(出典:日本アバイア)
Androidベースの専用端末「Vantage」のほかにSIP端末やアナログの固定電話機に対応。専用のモバイルアプリ「Equinox Client」をインストールすれば、iOSやAndroidのスマホで、社外でも内線番号にかかってきた着信を受けることもできる。
用途に応じた複数デバイスへの同時ログインが可能で、すべてのデバイスおよびアプリで同時着信できるとしている。料金は非公表で、ユーザー数やスマホ、タブレット連携数によって異なるとしている。
使用可能端末例(出典:日本アバイア)