イーソル、リアルタイムOSで仮想化機能を開発--LinuxやAndroidを制御

ZDNET Japan Staff

2019-09-30 16:03

 イーソルは9月26日、リアルタイムOS「eMCOS」をベースに仮想化機能を組み込んだ「eMCOS Hypervisor(仮称)」を開発したと発表した。2020年3月末にリリースする。

構成イメージ
構成イメージ

 eMCOSは拡張性と処理性能を両立させた組み込み機器向けのリアルタイムOSで、標準のプログラミングAPIを使用して32ビットコントローラーで実行でき、メニーコアにまで拡張できる。新開発のeMCOS Hypervisorは、POSIX互換の「eMCOS POSIXの拡張機能」となり、eMCOS HypervisorでLinuxおよびAndroidをゲストOSとしたアプリケーションを実行できるようにする。

 同社によれば、eMCOSは自動車や産業、医療などの高いリアルタイム性や信頼性、安全性が要求されるシステムで広く採用されているが、自動運転車や産業用ロボットの自律制御といったシステムにおける要件の高度化、複雑化、大規模化が進んでおり、メニーコア/マルチコアのプロセッサーを活用して、さまざまなアプリケーションの実行や制御するニーズが高まっている。

 このためアプリケーションを空間的、時間的に完全分離することで信頼性や安定性を確保しつつ、単一のハードウェア上で汎用OSで動作するアプリケーションを含めた柔軟なシステムを構築できるようにした。

「eMCOS Hypervisor(仮称)」でLinuxを起動(右側)するデモ
「eMCOS Hypervisor(仮称)」でLinuxを起動(右側)するデモ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]