パナソニック インフォメーションシステムズは10月1日、子会社のパナソニック ネットソリューションズ(港区、パナソニックNETS)が開発、提供する、オンプレミスで稼働するワークフローシステムの新版「MAJOR FLOW Z TIME」、そのクラウドサービス版での新機能「MAJOR FLOW Z CLOUD 勤怠管理」を発表した。いずれもオンプレミスで稼働する勤怠管理システム「MajorFlow Time」がベースとなるという。
勤怠管理に特化したMajorFlow Timeは中堅企業向けシステム「MajorFlow」シリーズを構成。汎用ワークフローシステムである「MajorFlow Form」、経費精算に特化した「MajorFlow Keihi」も用意されている。

MajorFlowの主な共通機能(出典:パナソニックNETS)
2016年には、最大5言語に対応でき、会社ごとにテナントを分けるマルチテナント方式、同一テナント内を複数会社で運用するマルチカンパニー方式などが採用できる、大企業向け「MAJOR FLOW Z」シリーズを、2018年には「Microsoft Azure」を基盤にSaaSで提供する「MAJOR FLOW Z CLOUD」シリーズを展開。今回はこの2シリーズへの拡充となった。MAJOR FLOW Z TIMEは2020年4月1日から、MAJOR FLOW Z CLOUD 勤怠管理は4月9日から提供予定。

MAJOR FLOW Zのラインアップ(出典:パナソニックNETS)
MajorFlow Timeは、ウェブブラウザからの就業時間、有給休暇残数の管理、ワークフローでの残業、休暇申請が可能。PCのほか、スマートフォンやタイムレコーダーで打刻でき、勤務や残業時間を自動集計するという。
シフトやフレックスなどの勤務形態にも対応し、指定時間超過時のアラート通知、年次有給休暇や振替休日、代休の付与、失効管理なども可能。
利用端末に応じたレイアウト自動調整、残業や有給取得状況、打刻漏れ一覧といった様々な集計と一覧表示、勤務時間を日や月単位で各プロジェクトへ振り分けるプロジェクト実績工数管理などの機能があるという。
給与システムや原価計算システムと連携すれば、出力の自動化も可能。そのほかシフト作成システムやグループウェア、ICカードリーダーとも連携できる。

MajorFlow Time導入イメージ(出典:パナソニックNETS)
MAJOR FLOW Z TIMEの税別提供価格は、ライセンス費用が150万円から、年間保守費用が22万5000円から。
MAJOR FLOW Z CLOUDは、勤怠管理のほか「経費精算」「ワークフロー」の計3つの機能をラインアップしている。それぞれ初期費用として5万円、50ユーザーまでの月額利用料が3万円から、追加50ユーザーが1万円。別の機能を加える場合、1機能ごとに5万円としている。