ソフトウェア企業のCogent Labs(コージェントラボ)は、食品卸売業を展開するいずみホールディングスと食品流通ソリューションを構築。いずみホールディングスが開発した棚卸・在庫管理システムに、コージェントラボが提供する手書き文書データ化サービスAI OCR(人工知能を活用した光学文字認識)「Tegaki」を導入した。棚卸・在庫管理システムと連動するOCRサービスは業界で初めてだといい、11月1日から運用されている。
Tegaki導入前後の工程フロー(出典:コージェントラボ)
いずみホールディングスは棚卸・在庫管理システムにTegakiを導入することで、従来は手作業で行っていた棚卸のデータ入力業務の効率化を図る。品名や数量が手書きで記入された帳票をスキャナーを使って画像データに変換しTegakiで読み取ることにより、帳票上の情報を素早くデータ化。データ化された帳票はそのまま在庫管理システムに登録され、商品在庫の過不足を瞬時に確認できるようになる。
従来棚卸し帳票のデータ化には、帳票1枚当たり30分程度の処理時間を要していたが、Tegakiを導入することで10分程度まで短縮できると見込まれている。目標は、約7割の業務効率化だという
両社は今後、同サービスの運用ノウハウをもとに、ファックスによる「自動受注システム」の開発や、全国の卸売市場の「販売管理システム」への適用などを目指すとしている。