SCSKは12月2日、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ「ProActive」とAI-OCR(AI搭載型の文書処理機能)を組み合わせた「ProActive AI-OCRソリューション」の第1弾として「AI領収書読み取りソリューション」の提供を開始した。費用は読み取り枚数に応じた従量課金で500枚当たり1万円から。
働き方改革関連法により長時間労働の是正が求められる中、企業にはさまざまな業務の生産性向上が求められている。経費精算や請求・支払業務による証憑(領収書、請求書)と入力結果の整合性チェックなど書類を取り扱う業務においては、正確性を高めるため人手と時間をかける必要があり、効率化が難しかった。
ProActive AI-OCRソリューションは、このような業務の入力・確認作業の負担軽減と生産性の向上を目指したもの。第1弾となるAI領収書読み取りソリューションでは、スキャナーや複合機でスキャンしたレシートや、カメラなどで撮影した領収書の画像を、ディープラーニング技術を用いたAI-OCRによりテキストに自動変換、ProActiveに連携することで、画像から文字入力までの自動化を実現する。これにより、経費精算や会計業務において、精算情報の入力やパンチャー業務負荷の大幅な低減に貢献する。利用開始に当たっては事前にテンプレートなどの作成作業が必要なく、また、AIの学習によって読み取り精度が継続的に向上していくことも特徴。
主な機能は以下の通り。
経費システムへの自動転記
領収書の日付、金額、支払先を読み取り、必要な情報をテキストへと変換し、経費精算明細を自動作成する。AI-OCRは領収書の読み取りに特化しており、金額の認識率は95%以上の高い精度を実現。また、従来は読み取り精度の向上が難しいとされてきた手書き領収書においても、高精度での読み取りが可能。これらにより、入力者による精算明細の手入力業務を削減し、入力負荷の軽減や入力ミスの減少を実現する。
AI信頼度判定機能
撮影した領収書の日付、金額、支払先をAIがチェックし、項目ごとにAIの読み取りの信頼度をパーセンテージで表示する。この信頼度情報を詳細確認の要否判断などに活用できるため、確認作業の効率化に役立つ。例えば、信頼度が90%を超える場合には正確性が高いと判断し、人による照合作業を不要とすることで、効率的な確認作業を実現できる。
AI信頼度判定情報(出典:SCSK)
スマートフォン活用
スマートフォン搭載カメラで撮影した画像を素早くAI-OCRで読み取り、精算明細を自動作成することが可能。経費精算のために会社へ戻ることなく、外出中の移動時間などの隙間時間の活用により、働き方改革に役立つ。
ProActive モバイル読み取り画面(出典:SCSK)
SCSKでは今後、今回のAI領収書読み取りソリューションおよび、「AI支払通知書読み取りソリューション」について段階的な機能拡充を予定している。