AFF ASAはONTAP 9.7を搭載し、(1)高性能&高可用性(2)シンプル(3)クラウド統合――という3つの特徴を備えている。
(1)高性能&高可用性の文脈ではマルチパスドライバーによるアクティブ/アクティブ構成をサポートし、一方の接続パスが切断、もしくは一方のコントローラーが停止した場合でも2秒以内のフェイルオーバー可能。フラッシュストレージの性能と理論バックアップの低コスト化の双方を実現した。
(2)シンプルの文脈では、他のプロトコルを廃することで、ONTAP System Managerから単一/複数LUN(Logical Unit Number)を構成し、オブジェクトストレージとしてホストにマッピングするのみで利用可能になる。現時点ではFibre Channel(FC)とiSCSIのみサポートしているが、将来的にはNVMe over Fabricsのサポートも予定している。
(3)クラウド統合の文脈ではティアリングストレージオンプレミス/クラウドをサポートし、ミッションクリティカルな利用環境でもスナップショットなどは安価なクラウド上のオブジェクトストレージに待避可能。中川氏はAFF ASAについて「トラディショナルなアプリケーションを維持しながらモダナイズを支援」できるとアピールした。
AFF ASAの概要