「Windows 7」の最後のセキュリティ更新プログラムに含まれるバグが原因で、デスクトップの壁紙に不具合が生じた問題について、Microsoftが修正を約束した。
同社が米国時間1月14日にWindows 7向けの最後の無償セキュリティ更新プログラムをリリースしてから数日後、複数のユーザーが、この更新プログラムを導入したところ、壁紙が表示されず背景が真っ黒になったと報告した。
同OSのサポートが終了したことについて警告する全画面通知が15日よりWindows 7搭載PCに表示されるようになったタイミングと重なったため、今回の不具合がOSのアップデートを促すために意図されたものではないかと疑ったユーザーもいたかもしれない。
しかし、一部のユーザーは、設定の「画面に合わせて伸縮」オプションが問題に関連しているのではないかと推測していた。
Microsoftは、Windows 7の更新プログラムの不具合をようやく認め、プログラムのサポートページに「既知の問題」として追加した。
「KB4534310のインストール後、『画面に合わせて伸縮』に設定されているデスクトップの壁紙が黒く表示される場合がある」(Microsoft)
同社は、Windows 7と「Windows Server 2008 RS SP1」の全ユーザーを対象とする更新プログラムで修正を提供すると約束した。
Microsoftによると、この問題は、カスタム画像のオプションを「画面に合わせて伸縮」以外(「ページ横幅に合わせる」「ページ縦幅に合わせる」「並べて表示」「中央に表示」など)に設定することで解決できるという。
過去1年間の更新プログラムに含まれていた「Windows 10」のいくつかのバグに比べると、これは比較的小さな問題だが、Windows 10へのアップグレードを呼びかけているMicrosoftがすべてのWindows 7ユーザーに新たな更新プログラムを提供することは、注目に値する。
ただし、Microsoftは、有償の拡張セキュリティ更新プログラム「Windows 7 Extended Security Updates」(ESU)を購入した法人顧客に対しては、今でもセキュリティ更新プログラムを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。