NECは、政府が掲げる「GIGA(Global Innovation Gateway for All)スクール構想」の実現に向けたハードウェア、ソフトウェア、ソリューションを提供し、教育のデジタル化の推進を支援すると表明した。
PCなどの学習者用端末と校内の通信ネットワークといったICT環境の整備し、同時に、4月からNECの教育クラウド「Open Platform for Education」を通じてデジタル教材を提供していく。
GIGAスクール構想は、児童生徒1人1台の端末および高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、公正に個別最適化された学習環境を全国の学校現場で持続的に実現させるもの。
学習者用端末は、GIGAスクール構想で示された具体的モデルに準拠した端末を新たに追加した。OUTカメラ搭載やWi-Fiモデルに加え、LTEモデルも用意した「NEC Chromebook Y2」およびWindows10搭載の「VersaPro Eシリーズ」など、教育現場のニーズに合わせてより柔軟に対応できるよう、ラインアップを強化した。両モデルとも希望小売価格はオープンで、Chromebookは6月下旬、VersaPro Eシリーズは10月下旬にそれぞれ出荷する。
Chromebook Y2(左)とVersaPro Eシリーズ タイプVR
通信ネットワークは、文教市場で多数の実績を有するネットワーク製品群を提供していく。これらの製品群の多くは、5年間の無償保証期間を設けている。NECプラットフォームズが提供する無料のクラウド型統合管理サービス「NetMeister」を利用することで、各校のネットワーク機器をクラウド上から一元的に管理することが可能となり、運用者の負荷を軽減する。さらに、文部科学省と総務省が連携して進める「教育現場の課題解決に向けたローカル5Gの活用モデル構築」にも積極的に取り組んでいく。
ネットワーク製品群・クラウド型統合管理サービス
さらに、「新学習指導要領」に掲げられたICTを活用した学習活動の充実ついては、デジタル教科書・教材、学習支援サービスなどを利用するためのプラットフォームとして教育クラウド「Open Platform for Education」を4月から提供。同時に、1人1台整備される学習者用端末を有効に活用するため、新たに、すららネット、ジョイズ、ロジカ・エデュケーションと提携し、同プラットフォームを通じてデジタル教材を4月から配信していく。日教販と協業し、教科書をはじめ提供するデジタル教材を拡充していく予定だ。