Microsoftは米国時間2月19日、「Dynamics 365」の新アプリケーションを2020年中にラインアップに追加することを明らかにした。Dynamics 365の「2020年リリースウェーブ1」のロードマップに追加される。ウェーブ1のアップデートは1月に発表されている。

提供:Microsoft
Microsoftは、10月1日より「Dynamics 365 Project Operations」を一般提供する計画だ。この新アプリは、既存の「Dynamics 365 Project Service Automation(PSA)」に代わるもので、「Microsoft Project」とPSAの機能を組み合わせたものとなるようだ。MicrosoftはMSDynamicsWorld.comに対し、10月1日にDynamics 365 Project Service Automationの販売を打ち切ると語っている。PSAの既存顧客がDynamics 365 Project Operationsに移行できる期間は最長4年間になるという。
Microsoftはこの数年間、重複するプロジェクトプランニングサービスの整理に取り組んできた。同社は2018年、Dynamics 365 for Project Service Automation(PSA)の機能が新しい「Project Service」と「Dynamics 365 for Sales」に分散されると述べていた。2019年に新しい「Microsoft Project」の一般提供が開始されている。
またMicrosoftは、5月に「Dynamics 365 Finance Insights」のプレビュー版をリリースする。Dynamics 365 Finance Insightsは、人工知能(AI)の技術を利用し、企業のキャッシュポジションをプロアクティブに改善できるようにする。
さらにMicrosoftは、顧客データプラットフォーム「Dynamics 365 Customer Insights」でファーストパーティーデータとサードパーティーを利用し、顧客プロフィールを一層充実させる新しい機能を計画している。また、「Azure Synapse Analytics」との連携を強化する。企業向けアンケートソリューション「Microsoft Forms Pro」で得られたデータのほか、サードパーティーから入手したデモグラフィックや関心、ファーモグラフィック、市場動向、製品/サービスの利用状況データなどを活用できるようになる。
Microsoftは19日、ウェーブ1のリリースの一環として、Customer Insightsを政府向けのクラウドコンピューティング(GCC)環境でも利用できるよう拡大するとしている。
さらに、「Dynamics 365 Sales」と「Dynamics 365 Sales Insights」に新しい予測機能が追加される。19日のブログ記事によれば、これらの機能はすでに利用可能になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。