JTB、マーケティングデータの管理基盤を構築--Armのデータ基盤を採用

NO BUDGET

2020-03-11 09:37

 JTBは、マーケティングデータの管理基盤としてArmのカスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data CDP」を採用した。JTBのWeb販売部では、これまで分散していたデータを集約し、顧客との一貫したコミュニケーションを実現していく。

 導入後の成果の一例として、質的分析を経て作成された特定セグメントに対してのチャネル横断施策では、成約率が約45%向上した。さらに、マーケティング施策のみならず、データ分析結果を商品開発のためにフィードバックするケースも増加した。

 Arm Treasure Data CDPについて、JTBは、連携するツールを選ばない独立性や外部ツールとの連携の柔軟さ、短期間で構築できる点などを評価している。また、多くのエンジニアが慣れ親しんだSQLベースであることから、技術的な障壁や導入コストも低く抑えられ、導入前は社内のシステム担当者のサポートが必要だったデータ抽出作業をマーケティング担当者が自ら行えるようになった。その結果、今まで1週間かかっていたデータベースの変更作業が数十分にまで短縮した。

 JTBのWeb販売部は、2018年に「データサイエンスセントラル」を設置し、統合データ基盤の構築、顧客分析、マーケティングアクションの3つの活動に取り組んできた。一方で、個々の部門ごとに実行していたインフラ、ツール、分析、マーケティングの実行を全体的に俯瞰し、一貫したマーケティング戦略を立案・実行することが課題となっていた。

 同社では、今回の導入を機に、今後、全チャネルを統合したマーケティングの最適化を実現し、セグメントに基づいたコミュニケーションシナリオを自動的に運用していくことや、店舗データ、コールセンターログ、グループ各社のデータを統合・分析すること目指していく。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]