「Windows 10」のバージョン2004(Windows 10 20H1の機能アップデート)の配信がいつ始まってもおかしくない時期に入ってきた。最新バージョンの目玉の1つは「Windows Subsystem for Linux」のバージョン2(WSL 2)だが、Microsoftは、リリース直前の米国時間3月13日になって、WSL 2に大きな変更を加えたことを明らかにした。この変更の目的は「保守性」の改善だという。
説明によれば、WSL 2ではWindowsのOSイメージからLinuxカーネルが削除され、Linuxカーネルのアップデートは「Windows Update」経由で配信されるようになる。ユーザーは、「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックして新しいカーネルのアップデートがないかを手動で確認することもできるし、Windowsによって自動的に更新されるのを待つこともできる。
MicrosoftでプログラムマネージャーのCraig Loewen氏は、13日のブログ記事で、「この変更の目的はシームレス化で、Linuxカーネルは、ユーザーが特に意識しなくても最新の状態に保たれるようになる。デフォルトの状態では、通常の更新プログラムと同じように、Windowsによって全ての更新が処理される」と述べている。
ただしLoewen氏は、当面の間、Windows 10 2004のユーザーやWindows Insiderのスローリング向けプレビュービルドを利用するテスターは、Linuxカーネルを手動でインストールする必要があると述べている。同氏によれば、更新のインストールと保守を自動的に行う機能を追加するアップデートが「数カ月」以内に配信されるという(実際には、スローリングのテスターに対して、WSL2の保守に関する変更内容を含む新しいWindows 10 2004のテストビルド「19041.153」が13日に配信されている)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。