レジ業務などの受託、人材派遣を事業とするチェッカーサポート(江東区、従業員数217人)は、人事給与管理や勤怠管理のシステム基盤をIaaS「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」へ全面移行。生産性向上やコスト削減につながっているという。3月18日、日本オラクル(港区)が発表した。
百貨店やスーパー、ディスカウントストア、空港、飲食店などのレジや店舗運営の業務を代行する約7000人のスタッフを派遣。人事給与管理や勤怠管理はオンプレミス版の国産パッケージを活用し、約180人の従業員で管理していたという。
5年ごとに必要なハードウェア改修のコスト、手間の削減に加え、管理対象人数増減への柔軟な対応、事業継続計画(BCP)対策といった事業継続可用性のため、パブリッククラウドを検討したとしている。
複数サービスのコスト、性能、サポート面などを比較、検討し、9月から移行を開始。11月から稼働し、給与計算処理時間が75%短縮。IT部門、管理担当の生産性向上に寄与しているという。今後の人数変更にも柔軟に対応でき、月額費用は他社クラウドと比較して約半分になるとしている。
同社初の基幹業務システムのクラウド化事例となったが、確実なシステム運用とデータの保全性を確認。他のシステムでも導入を検討、推進するという。