グーグル、国家の支援を受けたフィッシング攻撃の警告送信数が減少と報告

Oscar Gonzalez (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2020-03-30 10:52

 Googleが、国家の支援を受けたフィッシング詐欺やマルウェア攻撃に関して2019年に送信した警告の数は約4万件で、2018年に比べると25%減少したという。しかし攻撃者は状況に適応しているようだと同社は述べている。

フィッシング
提供:CNET

 Googleにおけるハッカー対策のエリート部隊「Threat Analysis Group」(TAG)は米国時間3月26日、このようなフィッシング詐欺の状況について報告した。同社の「Advanced Protection Program(APP)」などがフィッシング対策に寄与しているとみているようだ。ただ同社によると、攻撃の試み自体は全体的に減少しているものの、攻撃者はより慎重なやり方で標的を欺こうとするようになっているという。

 TAGのセキュリティエンジニアリングマネージャーであるToni Gidwani氏は、「2019年には、警告を受け取ったアカウントの5つに1つは、攻撃者から何度も狙われていた。最初の攻撃が成功しなかった場合、攻撃者は別のアカウントから異なるわなを仕掛けたり、標的の関係者に狙いを定めている」と報告している。

 Googleは、主に北朝鮮やイランを拠点にする攻撃者が増加していると述べた。彼らは例えば、ジャーナリストになりすまし、フェイクニュースを拡散させようとする。また、複数の正常なメールを送って信頼関係を確立した上で、マルウェアを添付した電子メールを送りつける場合もあるという。

 Googleは12月、フィッシングのリンクかどうかをリアルタイムにチェックする機能を「Chrome」ブラウザに追加したと発表している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  2. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  3. ビジネスアプリケーション

    CIO必見、経営層に響く「AIエージェント導入」説明--7つの役職別シナリオで解説

  4. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]