本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、リコージャパンが提供する「在宅勤務パック」を取り上げ、テレワークについて考察する。
中小企業の在宅勤務環境の構築を支援
リコージャパンは先頃、ICT機器やサービスを組み合わせて中小企業の在宅勤務環境の構築を支援する「在宅勤務パック」の提供を開始した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、従業員の在宅勤務を導入する企業が増加している。しかし、専任のIT管理者のいない中小企業においては、どこから着手すればいいのかわからず、導入が進んでいないのが現状だ。
在宅勤務パックは、「自宅でメールやデータを共有したい」「自宅から資料を見ながら遠隔会議をしたい」「自宅から自社サーバーのデータにアクセスしたい」といったユーザーニーズに対し、必要な機器やサービスを組み合わせてご提案することで、安全、安心に在宅勤務を始められる環境の構築を支援するものである。(図1)
図1:在宅勤務パックの概要(出典:リコージャパン)
具体的には、Windows 10に対応したセキュアなモバイルPCなどのICT機器、モバイルでのインターネット環境を提供する「NETBegin BBパックSelectモバイルメニュー」、社外から自社サーバーにアクセスするためのVPN環境を構築する「NETBegin BBパックNextスタンダード」や「Merakiスマートサービス」、場所にとらわれないコミュニケーションを実現する「RICOH Unified Communication System Apps」、「Microsoft Teams」などのクラウド会議ツールを、顧客ニーズに合わせて提案する。
なお、2020年5月末日までの申し込み分については、「NETBegin BBパックSelect」、「RICOH Unified Communication System Apps」、「Microsoft Teams」など、同パッケージを構成する一部のサービスについて、初期導入費用の無償化や月額利用料の無償化など、期間限定の特別料金を設定している。
同社は、総務省がテレワークの普及、促進を目的として、テレワークの導入、活用を進めている企業、団体を公表する「テレワーク先駆者百選」において「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」を受賞している。
リコーグループの国内統括販売会社として、自らも在宅勤務やモバイルワーク(顧客先や移動中における勤務)を行いながら、顧客ニーズに対応して自らの実践事例の紹介やICTを活用した「働き方変革」などの経営課題解決に向けた提案を行っている。