テレワークの定着へ経営者が先頭に立ってPDCAを回し続けよ - (page 2)

松岡功

2020-04-02 07:00

テレワーク推進プロジェクトを立ち上げよ

 以上が発表の概要だが、筆者がこのサービスに注目したのは、新型コロナウイルス対策でこのところテレワークを導入して在宅勤務を実施する企業が急増している中で、とりわけ中小企業向けのソリューションとして分かりやすい内容だと思ったからだ。

 とともに、テレワークの導入、利用について、この機会に一言申し上げておきたいことがあるからだ。

 テレワークを導入、利用する際の注意点については、本サイトの記事でもすでに多くの指摘がなされているので参照いただくとして、大きなポイントとしては、テレワークを実行できるセキュアなICT環境だけでなく、勤怠管理や業績評価、生産性をどのように上げていくか、といったことが課題として挙げられよう。

 そこで筆者が申し上げたいのは、そうした課題解消に取り組みながらテレワークを定着させていくために、企業としてテレワーク推進のためのプロジェクトをきちんと立ち上げて、PDCA(Plan-Do-Check-Action)をしっかりと回し続けるべきだということである。

 そんな余裕はない、とにかく新型コロナウイルス対策で取り急ぎ在宅勤務を始めることが最優先――。といったドタバタでテレワークをスタートさせた企業も少なくないだろうが、この状況は政府も言っているように長期戦になる。従って、テレワークでこなせる業務は、これからも無理なく続けて行けるようにする必要がある。PDCAを回すのは、そのために不可欠な取り組みである。

 さらに強調しておきたいのは、PDCAはマネジメントサイクルであり、マネジメントサイドのトップである経営者が先頭に立って推進すべき取り組みだということである。

 テレワークが新型コロナウイルス対策に有効なのは明らかだ。ならば、その定着へ経営者が先頭に立ってPDCAを回し続けるべきだ。重ねて申し上げておく。今こそ経営者が本領発揮すべき時である。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. セキュリティ

    いまさら聞けないPPAPの問題点、「脱PPAP」を実現する3つの手法と注目の"第4のアプローチ"とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]