監査法人も在宅勤務の時代--リモートワークの基盤にAWSを活用する時の勘所 - (page 3)

阿久津良和

2020-04-24 06:30

 塩野義製薬(大阪市中央区、連結従業員数約5000人)と同社グループ全体のIT機能を受託、運営するシオノギデジタルサイエンス(大阪市中央区、従業員数55人)は、昨今の状況を鑑みてテレワーク環境の構築に着手した。導入済みだったAWS Direct ConnectやAWS基盤にAWS Client VPNを追加することで、実質3日間で検証から展開準備を完了させている。既存VPN環境の約4倍におよぶ同時接続数の能力を確保し、国内シオノギグループの在宅勤務需要をおおむね満たした。

 AWSジャパンと米本社は新型コロナウイルスで在宅勤務を強いられた企業に対して、いくつかの提案を行っている。

 4月1日から6月30日までにAWSアカウントから、初めてAmazon WorkSpacesを利用するユーザー向けに最大50ライセンスを無償提供。3月16日から6月30日まで初めてAmazon WorkDocsを利用するユーザー向けに最大50アカウントとユーザーあたり1TBのストレージを無償提供する。詳しい情報は同社のウェブページを参照してほしい。

 この他にもエンジニア向けオンラインイベント「AWS INNOVATE」を5月8日まで延長し、新型コロナウイルスに関する研究を支援する「AWS Diagnostic Development Initiative(AWS診断開発イニシアチブ)」を実施している。

 AWSジャパンのパートナー企業制度である「Amazon Partner Network(APN)」で認められたパートナー企業がAWSを活用して、無償提供しているサービスをまとめた「日本おうえんプロジェクト」を同日からオープンした。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]