長崎県は、新型コロナウイルス感染症への対応の一環として5月から健康管理チャットボットを導入。濃厚接触者の健康管理などに活用しているという。
健康管理チャットボットは、富士通のチャットボットサービス「CHORDSHIP(コードシップ)powered by Zinrai」を活用し、東北大学教授の小坂健氏、長崎大学熱帯医学研究所で医師の山藤栄一郎氏、富士通が共同開発。
濃厚接触者の健康を管理する「接触者調査チャット」、県内の感染症指定医療機関などの病床状況を管理する「病床状況管理モニタリング」、長崎市内に停泊中のクルーズ船船員の健康状態を管理する「クルーズ船船員の健康チェック」の3つを運用しているという。
接触者調査チャットでは、濃厚接触者は日々の健康状態をスマートフォンのチャットで報告。保健所は一覧形式で確認、管理できるという。
クルーズ船船員の健康チェックでは、船員からの健康状態の報告、船医の診察準備などにも活用。聞き取り作業を効率化、負担を軽減するとしている。

接触者調査チャット活用イメージ(出典:長崎県)
コードシップは、富士通の人工知能(AI)「Zinrai」を活用するコンタクトセンター向けチャットボットサービス。対話制御(ルールベース)による絞り込みと機械学習を組み合わせ、既存のFAQデータなど少ない教師データで高い正答率を実現できるという。
富士通グループの600社以上のコンタクトセンター運営実績を生かし、AIの導入、運用を支援するデジタルコンサルティング、チャットボットが回答できなかった場合にオペレーターにエスカレーションする有人チャット対応までを提供するとしている。

コードシップサービス概要(出典:富士通)