アパレル企業のアダストリアは6月、人工知能(AI)を活用したチャットボットサービス「hitTO(ヒット)」を導入した。同サービスを提供するジェナが7月7日に発表した。
アダストリアでは、店舗や本部スタッフから情報システム部、人事部、総務部、経理部に寄せられる定型質問への対応にhitTOを活用している。
同社 デジタル化推進部の担当者は「デジタル化の一環として2019年にAIチャットボットを導入したが、利用状況の把握やシナリオ修正がしづらいといった課題があり、チャットボットの回答精度向上に時間がかかっていた。チャットボットの利用率や従業員の満足度を向上させるには、チャットボットの改善を短いサイクルで行えることが重要だと判断し、AIチャットボットの再選定を開始した」と説明する。
そしてアダストリアは、利用状況の分析やAIへの学習といった運用を自社で完結できる管理画面と、導入後のサポート体制を評価し、hitTOを導入した。その結果、回答精度が向上したほか、ジェナは社内にAIチャットボットを浸透させるための啓もう活動も支援しているという。

ユーザー側のチャット画面例(出典:ジェナ)