日立ソリューションズ、製造プロセス改善サービスを提供

NO BUDGET

2020-07-16 15:05

 日立ソリューションズは、サプライチェーンのデジタルツインを構築し、製造プロセスの改善を支援するクラウドサービス「グローバルSCMシミュレーションサービス」の提供を開始した。

 同サービスは、設備や需要、輸送、為替・関税などの情報と、IoTデータから数理的最適化手法で算出し、帳票や画面で複数のシナリオにおける目標値の達成状況を提示する。ユーザーが設定した売り上げや利益などの目標値を実現するために、生産・販売計画、物流拠点の統廃合、生産拠点の新設など多様な目的で、最適な生産拠点や生産量、販売量、トータルコストなどをシミュレーションできるという。

画面でシナリオを提示したイメージ(BIツールを利用した例)(出典:日立ソリューションズ)
画面でシナリオを提示したイメージ(BIツールを利用した例)(出典:日立ソリューションズ)

 提示された複数のシナリオによって、企画、営業、製造部門がデータに基づいて議論できるようになり、担当者の勘や経験に頼らず、合理性の高い意思決定を迅速に行うことが可能になるとしている。

 デジタルツインは、現実世界の機器や設備の状況、稼働データなどを用いて、サイバー空間に現実と同じ環境を再現する技術で、同サービスでは既存のサプライチェーンのデジタルツインを構築する。これをベースに数理最適化手法で独自に開発した計算モデルによって、売上や利益、キャッシュフローの目標値を実現するための生産量や調達経路、販売経路、輸送経路など、さまざまなシミュレーションを行う。これにより、需要増加に対応するための生産計画、災害が発生した際の調達経路の見直し、新たに参入する地域での販売計画、輸送経路の統廃合の計画など、さまざまな用途で利用することができる。

 またIoT機器からリアルタイムに取得できる設備稼働時間や生産量、作業員の作業実績、消費電力などのデータを活用することで、より高精度なシミュレーションが可能となる。提供価格は、 初期設定、基本サービス、オプション一式、全て個別見積。

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