Microsoftは数年前から、リモートと対面の両方で会議の体験を改善しようと取り組んでいる。同社は米国時間7月21日、「Inspire」カンファレンスで、リブランドされた2つの会議室管理サービス(「Teams Rooms Standard」と「Teams Rooms Premium」)について発表した。
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Teams Rooms Standard(以前の「Meeting Room」)はデバイス1台あたり月額15ドル(約1600円)で利用できる。Microsoftは21日、Teams Rooms Standardの新機能を発表した。Teams会議デバイスの管理機能を強化し、一連のデバイスの展開、管理作業を容易にするものだ。デバイスの設定、一括管理、ヘルスモニタリングなどが改善されている。Teams Roomデバイス(コラボレーションバー、IP電話、今後登場予定のTeamsディスプレイなど)は、「Teams Admin Center」で直接管理できるようになった。
Microsoftは21日、2019年秋の「Ignite」で発表した「Microsoft Managed Meeting Rooms」の一般提供も開始したようだ。Teams Rooms Premiumにリブランドされたとみられるこのサービスは、デバイス1台あたり月額50ドル(約5300円)で、現在米国や欧州の一部地域で利用可能になっている。Microsoftが顧客に代わってMicrosoft Teams Roomsを管理、監視できるようにするものだ。Teams Rooms Premiumは、Microsoftの技術専門家がリモートで会議室の運用に対応し、プロアクティブでリアルタイムの管理サービスを提供する。Microsoftは、会議室システムやソフトウェアの管理と監視を年中無休で提供するほか、現地で必要なアクションに関するインサイトやアラートを提示し、顧客の許可を得た上でリモート対応することも可能だ。
Microsoftは2019年秋の時点で、Managed Meeting Roomsのクローズドプレビューの一環として、100以上の顧客と協力し、1500以上の会議室を管理してきたとしていた。
Microsoftは、「将来的にさらなるプレミアムな体験を追加し、拡大するのを楽しみにしている」としているが、どのようなプレミアム機能を新たに提供する予定であるかは明らかにしていない。
Microsoftは21日、Inspireで「Microsoft 365」と「Microsoft Teams」の新機能も複数発表した。
「Microsoft Lists」アプリが7月下旬にMicrosoft 365ユーザーに提供され、8月にTeamsで利用可能になる。「iOS」向けのListsモバイルアプリは2020年中に登場する。また、Teams向けの新しい「Power BI」アプリも提供される。Teamsでの「Power Platform」のエクスペリエンスも強化される。さらに3月にプライベートプレビューとなっていたクラウドベースのプリンティングサービス「Universal Print」がパブリックプレビューとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。