Microsoftは「Windows Server」の印刷機能を「Microsoft Azure」に移行し、「Universal Print Service」とした。同社は米国時間3月2日、このサービスのプライベートプレビューを開始したと発表した。ユーザーは登録することで利用可能になるという。
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提供:Microsoft
クラウドベースのこの新たな印刷サービスの顧客として同社が念頭に置いているのは、「Microsoft 365」の法人ユーザーと教育機関のユーザーだ。IT管理者はこのサービスを利用することで、「Azure Active Directory(Azure AD)」に参加した「Windows 10」機器に接続されたプリンターを中央から配備、管理できるようになる。
MicrosoftウォッチャーであるWalkingCat(Twitterのユーザー名は@h0x0d)は2月27日のツイートで、AzureのUniversal Printサービスが間もなくプライベートプレビュー段階に入りそうだという情報を明らかにしていた。
Microsoftの幹部は、Universal Printをネイティブなかたちでサポートするプリンターを使用した場合、最高のクラウドプリンティングエクスペリエンスが得られると顧客に伝えている。こういったプリンターはまだ登場していないものの、同社はパートナー企業と協力しており、現在はキヤノンと連携してそのようなサービスを実現する計画だとしている。既存のプリンターは、Universal Printプロキシーアプリケーションを使用すればUniversal Printに接続できる。
Googleは、Microsoftよりも早くこの市場に参入しており、2010年から独自のクラウドプリントサービス「Google Cloud Print」のベータ版を提供している。しかしGoogleは、2021年1月1日以降、Google Cloud Printを使用した印刷はできなくなると2019年11月に発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。