NTT DATA Services、疾病予測AIソリューションを開発--保険会社での利用目指す

大場みのり (編集部)

2020-07-31 17:41

 NTTデータのグループ会社で米国に拠点を置くNTT DATA Servicesでは、2型糖尿病・冠動脈性心疾患・慢性肝臓疾患(CLD)・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・脳卒中・関節炎といった慢性疾患の非侵襲的測定データ(生体を傷つけずに測定したデータ)を活用し、該当する疾患の発症リスクを人工知能(AI)で算定する実証実験を実施した。NTTデータが7月31日に発表した。

 同実証では、当該疾患の患者500万人以上の医療保険データ1300万件や、服用している医薬品データ、臨床データ、検査データを「学習データ」として、特定の慢性疾患リスクを持つ患者の早期予測を可能にする「疾病予測AIソリューション」を開発し、有効性を確認したという。

 同ソリューションは保険会社への提供を想定している。これにより保険会社は、加入者の慢性疾患を発症するリスクスコアを、従来必要だった大規模な検査を行うことなく簡易的に導き出し、加入者に提供することが可能になるとしている。

 またNTTデータは、重篤な基礎疾患を持つ人々が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した場合、重症化のリスクが上がることが明らかになっており、各種疾患の早期発見や発症リスクの可視化が注目されていると説明する。同ソリューションの対象となる、2型糖尿病・冠動脈性心疾患・CLD・COPD・脳卒中・関節炎といった慢性疾患は多くの場合、早期の発見と治療で効果的に抑制できるとされており、結果としてCOVID-19の重症化を未然に防ぐことが期待されるという。

 同ソリューションは今後、米国だけでなく、NTTデータやスペインに拠点を置くグループ会社everisにより、日本や中南米地域でも展開することを予定している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]