Cisco SystemsとServiceNowは米国時間9月3日、新型コロナウイルス感染症の接触者追跡を改善するための新たな提携を発表した。接触者の追跡は、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせ、長期的影響を軽減するための、最も効果的な方法の1つだと考えられている。
そのため両社は、Ciscoの屋内位置情報サービスプラットフォーム「Cisco DNA Spaces」とServiceNowの接触者追跡アプリケーションを連携させる。
この組み合わせにより、企業は従業員同士の接触範囲について理解を深め、検査で陽性反応が出た場合は、より迅速に、情報に基づいた行動を取れるようになるという。
「この提携で、両社共通の顧客は『Proximity Reporting』のデータを、ServiceNowの『Safe Workplace』ツールにシームレスに取り込み、信頼性の高い従業員の位置情報データをServiceNowの堅牢なSafe Workplaceの『Contact Tracing』アプリに追加できるようになる。この連携により、企業はウイルスの感染を減らすために、より多くの情報に基づいた意思決定が可能になる」と、Ciscoは発表の中で説明した。
Cisco DNA Spacesプラットフォームは、同社のネットワークセグメンテーション製品の一環となる。このプラットフォームでは、Ciscoの無線技術と企業向けジオロケーション技術を活用している。接触者の追跡に関しては、物理的なオフィス内やその他の建物内で、人やモノがどのように移動しているのか、位置情報に基づいたデータと分析情報を企業に提供し、そうした知見を基にリアルタイムで対応できる機能を提供する。
一方、ServiceNowのSafe Workplaceスイートは、コロナ禍の中で経済活動やオフィス業務を再開する際に、従業員の職場復帰や健康状態の追跡、個人用保護具などの在庫管理ができるツールを企業に提供する。Safe Workplaceダッシュボードにより、アプリの収集データを視覚化したり、感染率を集計した公開データのマップを作成したりできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。