Microsoftは「Microsoft Azure」のデータセンターに、停電などの電力中断事故に備えてディーゼル発電機を設置している。このディーゼル発電を水素燃料電池に置き換えていく取り組みで、1つの節目を迎えたことを明らかにした。
同社は、2030年までにディーゼル燃料への依存をなくし、同年中にカーボンネガティブ(企業が毎年排出する二酸化炭素よりも多くの二酸化炭素を除去すること)になることを目指している。
Microsoftに限らず、今後データセンターへの需要が高まることが想定される中で、IT各社がデータセンターによるエネルギー問題の解決に着手している。
Googleは、データセンターに設置されている高性能サーバーと、人工知能(AI)を活用する冷却設備について、エネルギー消費を引き下げるために、温度や照明、冷却装置のスマートな管理機能を配備しているとする。「5年前と比べると、約7倍の計算能力を同じ電力消費量で実現している」とコメントする。
IBMやAmazon Web Services(AWS)も、それぞれ低消費電力化を中心とした取り組みを実施している。NECは、サーバーを冷却する「相変化冷却システム」を高度化することで、夏場の高温環境でもデータセンター全体の消費電力を最大20%削減できるとしている。
IT各社が着々と進めるデータセンターの省電力化について、記事を集めた。