ドイツ当局は、デュッセルドルフ大学病院に対するランサムウェア攻撃と、ある患者の死の関連について調査している。
提供:Camilo Jimenez
この患者は、緊急医療措置を必要としていた女性としか情報が明らかにされていないが最終的に、当初の搬送先だったデュッセルドルフ大学病院から30km以上も離れたところにあるヴッパータール市の病院に運び込まれた後、死亡が確認されたという。
デュッセルドルフ大学病院は、現地時間9月10日に同病院のネットワークがランサムウェア攻撃を受け、院内のサーバー30台以上が感染したことへの対応に追われていたため、この患者を受け入れることができなかった。
ランサムウェア攻撃によって間接的にせよ人の死がもたらされたとする報道は、今回が初めてだ。
この患者の死については、ドイツ当局による調査が現在も続けられている。ランサムウェア攻撃による同病院のシステム停止が患者の死と直接関係していると判断された場合、ドイツ警察はこの件を殺人事件として捜査していく計画だと述べた。
ドイツの報道機関RTLによると、ランサムウェアを仕掛けた犯人らは、ドイツ警察が接触した後に身代金要求を撤回したという。同病院はその後、復号鍵を受け取り、現在はシステムを復旧しているところだ。
同病院のTwitterアカウントは17日、広く使われている商用ソフトウェアに脆弱性が見つかったとツイートした。
またその後のツイートで、ドイツのサイバーセキュリティ当局BSIなどに報告したことを明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。